ギガスクールなどで需要の多いキッティング作業の作業についてご存じでしょうか。
キッティングの手順と成功させるためのポイントについてご説明いたします。
1.キッティング作業の基本
キッティングとは、企業が業務で使用するデバイス(PCやスマートフォンなど)を初期設定し、ユーザーがすぐに使える状態に整える作業のことを指します。主に、OSやソフトウェアのインストール、ネットワーク設定、セキュリティ設定などを行い、機器を業務に適した形にカスタマイズします。
2.キッティング作業の具体的な手順
キッティング作業には、手作業とクローニングという2つの方法があります。小規模な台数の場合は手作業が一般的ですが、大規模な展開ではクローニングが効率的です。手作業とクローニングの一般的な手順を以下に紹介します。
・手作業でのキッティング
1.デバイスの開梱と動作確認
2.OSインストールとユーザー設定
3.ネットワークやホスト名、IPアドレスなどの設定
4.業務アプリケーションのインストールとライセンス認証
5.セキュリティパッチの適用やブラウザ設定
6.管理番号ラベルの貼付と台帳への記帳
・クローニングを用いたキッティング
クローニングは、マスターPCの設定をコピーして複数のデバイスに適用する方法です。大量のPCを効率よく設定するために有効ですが、事前準備が重要です。
1.マスターPCの設定
2.SYSPREPコマンドを使用した一般化
3.マスターイメージの抽出と保存
4.各PCへのクローニングと個別設定(ホスト名やネットワーク)
5.動作確認と最終調整
3.キッティング作業の注意点
キッティング作業は、以下の点に注意して進める必要があります。
セキュリティ対策
デバイスのセキュリティ設定は非常に重要です。ウイルス対策ソフトのインストール、OSのアップデート、暗号化などの設定を徹底し、業務に無関係なサイトへのアクセスを制限することが推奨されます。
スケジュール管理
キッティング作業は大量のデバイスを対象にすることが多く、時間がかかる作業です。スケジュールに余裕を持たせ、万が一のトラブルに備えて事前に計画を立てることが重要です。特にクローニングでは、マスターイメージに問題があると全てのデバイスに影響が及ぶため、十分な検証と確認が必要です。
専門知識の必要性
クローニングを行う場合、マスターPCの設定に必要なライセンスやSYSPREPの知識が求められます。ボリュームライセンスの取得や、ライセンス認証回数の増加申請など、法的な要件もクリアする必要があります。
4.キッティングの効率化とアウトソーシング
キッティングは手間のかかる作業であり、多くの企業が外部にアウトソーシングを依頼しています。アウトソーシングには以下の利点があります。
リソースの最適化: キッティングに割く時間を削減し、他の業務に集中できる。
専門的な作業の代行: キッティングに必要な専門知識や経験がない場合、外注することで正確かつ迅速な作業が期待できます
自社でキッティングを行う場合、品質管理がしやすく、緊急対応が容易である点がメリットです。しかし、初期投資やリソースの確保が必要となり、設備や人員の教育コストがかかります
〇アスコンのキッティングサービスのご紹介
・サービス概要
端末設定、アフターサービス、保守にいたるまでワンストップでサポートいたします。年間131,000台のキッティング実績があり、チェーン店舗や教育現場、タクシーサイネージなど幅広くご対応いたします。
・弊社サービスの強み
1.小ロットから大量発注まで幅広く対応
各種OSに対応したキッティング作業の自動化システムにより1日あたり最大1,900台のキッティング作業に対応します。通期での運用受託により小ロットの継続的な出荷対応も可能です。
2.万全のセキュリティ体制
アスコンではプライバシーマークを2021年に取得しています。キッティングルームは静脈認証装置による入退室の制限や全方位IPカメラなど万全のセキュリティ体制を整えています。
3.キッティング前後の業務も一括対応
キッティング設備以外にもコールセンター運営及び印刷加工施設も自社内に完備しておりマニュアル等の印刷や加工、同梱ピッキング作業から出荷後のコールセンター運用までご要望に応じた対応が可能です。
4.見える化により在庫管理・運用が可能
負担の大きい在庫保管及び管理業務も受託が可能です。精密機器を取り扱う際に欠かせない空調・セキュリティを備えた設備にて対応します。合わせて、棚卸し・長期保管時の再検査・不要機材の処分も対応可能です。
5.保護フィルム・レーザー刻印が可能
国内でも数少ない保護フィルムの自動貼付け及びレーザー刻印装置を導入しています。「転売防止・抑制」などのニーズにお応えします。
〇導入実績
1.チェーン店舗:STB&サイネージ
15,000台
2.教育現場:学習用タブレット
100,000台
3.タクシー:サイネージ
16,000台
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